老後の生活

一人暮らし高齢者の悩み 「亡くなったら、誰が発見してくれるの?」

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「亡くなったら、誰が発見してくれるんですか?」高齢者の方から、こんな相談がよく寄せられるという終活弁護士・武内優宏(たけうちゆうこう)さん。「お一人様終活」で注意すべきポイントを話しました。

「終活フェスタ2017」(東京都大田区)にて行われたパネルディスカッション。「お一人様終活」に話題が及んだシーンです。

武内優宏さん

写真:編集部スタッフ撮影

720万人の高齢者が一人暮らしに

『平成29年度版高齢社会白書』によると、1990年には160万人だった65歳以上の一人暮らしの高齢者。

2030年には男性で約240万人、女性で約480万人の合計720万人になると予測されています。高齢者の約4人に1人(23%)が一人暮らしという試算です。

独身高齢者は増加傾向に

出典:『平成29年度版高齢社会白書』図1-2-1-3より編集部作成

「隣の人が亡くなっても興味がない」

「臭いで気がついたケースもある」

孤立化が進む東京では、周囲に気づかれないまま亡くなり、時間が経過することも多いそう。

気づかれない死 どう対策したら?

武内さんは経験から、「毎日連絡を取る人がいれば、心配して来てくれる」と、その具体的な対策方法を語ります。

独居老人

写真:Fast&Slow/ PIXTA

「お墓を買ったことが、発見につながった」

私の依頼者の方で奥さんに先立たれてしまった男性がいる。

その男性は亡くなってから一週間で発見された。

武内さんによると、死後一週間で発見されたケースは「わりと早い」。

では、なぜ早期発見につながったのでしょうか?

生前、その男性は永代供養墓を購入していた。

永代供養墓を購入した人の集いがあり、そこに参加していた。

いつもの集いにくるはずの男性が来ない。不審に思った「墓友」と呼ばれる男性の友人が男性宅を訪問。その後、警察に連絡し、発見に至ったといいます。

「お墓を買う」というのも発見してもらう一つのきっかけとなる。

同じくパネルディスカッションに登壇した女優・仁科亜季子(にしなあきこ)さんは、家族や知人と頻繁に連絡を取っているため、心配はないと共感を示します。

4割が「孤独死」を身近に感じる

一人暮らしの高齢者は、夫婦で暮らしている世帯と比べると、「孤独死」をより身近なものと認識しているそうです。

とくに、人との繋がりが希薄な都会においては、自分も孤独死を迎えてしまうのでは、という気持ちを持つのは当然。

お墓の購入は一つの手段ですが、新しい環境で友人作りをすることは、「発見されない不安」を解消できる対策かもしれません。

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セネクト編集部

SENECT(セネクト)編集部。老後に向け、検討しておきたいテーマ、知ってると役立つ、知らないと損する制度などをご紹介します。

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