仁科亜季子(にしなあきこ)さん

終活

仁科亜季子、終活の心構えを語る

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4度のがんを経験した女優・仁科亜季子(にしなあきこ)さん。2017年12月16日、「終活フェスタ2017」(東京都大田区)にて、終活への姿勢を語りました。

仁科亜季子(にしなあきこ)さん

写真撮影:編集部スタッフ

相続は「モノがあると、揉めるかなと思ったので」

ともに登壇した終活弁護士・武内優宏(たけうちゆうこう)さんが「家一件あるだけで、相続紛争の原因になる」と、最近の遺産をめぐる“争族”トラブルを問題視。

話を受け、仁科さんは不動産の遺産相続についての考えを明かしました。

モノがあると、(子どもたちが)揉めるかなと思ったので、70歳を過ぎたら賃貸に移るつもり。

家は売って、現金化したものを子どもたちに渡す。

相続がスムーズに実行されないことが多いと言われる不動産。現金化することで遺産分割する方法を「換価分割(かんかぶんかつ)」と呼びます。相続人が複数人いる場合、遺産を公平に分けることで「揉めない終活」を実践できるといったメリットも。

座右の銘は「PPK」

「東京は孤立していると思う」(終活弁護士・武内優宏さん)

『平成29年度版高齢社会白書』によると、東京23区の孤独死で亡くなった人数は、2011年の約2,600人から2015年に約3,100人と年々増加傾向にあります。 武内さんは、死後に見つからない不安を抱える高齢者が増えていると指摘。

家族と離れて暮らしているという仁科さんは、自身が実践する「お一人様終活」の心構えを話します。

(子どもたちが自分の)死に目に会えるかはわからない。

だけど、毎日のように電話やLINEをしているので、24時間以内には発見してもらえると思う。

さらに、亡くなる直前まで元気な状態でいることを意味する「PPK(ピンピンコロリ)」を座右の銘に掲げている、と明かします。貯蓄については、次のように述べました。

入院や介護が必要になった時は、そういうための蓄えは持っていなきゃなと思う。

なんとか子どもたちに迷惑をかけないように、一生懸命働いて、動けるうちに貯めておかなきゃ。

仁科亜季子(にしなあきこ)さん

写真撮影:編集部スタッフ

葬儀観にも触れる

話題は葬儀へ。

父はクリスマスの夜に亡くなりました。

父は歌舞伎役者だったので、最後の幕を華やかにしていただきたいなという思いで大きくやらさせていただきました。

仁科さんの父である歌舞伎役者の岩井半四郎(いわいはんしろう)さんの葬儀は盛大に行われ、「歌舞伎役者としてはいい幕引きができたと思う」と、振り返ります。

また、自身が考える葬式観にも触れます。

私は4月生まれなので、もしその時期に亡くなったら桜の花を。

要望は供花のみで、慎ましい葬儀を理想とし、「子どもたちが負担になる形にはしてほしくないので、(葬儀は)家族だけでいいと思います」、「造花でもいい」。

22年間で4度のがん。壮絶な手術体験の裏では、手術前に死を覚悟し、家族に向けた手紙も残していたそう。そんな仁科さんの「終活」の根底には、家族への思いがありました。

仁科亜季子(にしなあきこ)さん

写真:編集部スタッフ撮影

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セネクト編集部

SENECT(セネクト)編集部。老後に向け、検討しておきたいテーマ、知ってると役立つ、知らないと損する制度などをご紹介します。

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