樹木希林さん

コラム

「死ぬってことはどうです?」 樹木希林さんの答え

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生と死は常に一体。全身ガンを公にした樹木希林さんが語った死生観とはーー。「希林さんを知れば知るほど、希林さんがロックにみえる」など驚きの声が上がりました。

2013年に「全身へのガン」を公にした女優の樹木希林(きききりん)さん(74歳)。日本アカデミー賞・最優秀主演女優賞を2度受賞した樹木希林さんは、カミングアウト後も映画やドラマへの出演を続けています。

『あん』『海街diary』『海よりもまだ深く』など多くの作品でみせた精力的な姿に、癌は嘘なんじゃないか?と、世間がつい勘ぐってしまうほどです。

樹木希林さん

写真は編集部スタッフ撮影(2017年5月)

癌が発覚する前後でどのような心境の変化があったのでしょうか。

トーク番組『ボクらの時代』(フジテレビ系、2017年5月21日放送)にて、俳優・橋爪功さん、小林稔侍さんを相手に語った場面がありました。

癌になる前後で感じたこと

「1分1秒でもこの世にいたいねぇ」

小林稔侍さんの一言で、話題は死生観に。

樹木さんの質問「死ぬってことはどうです?」に小林さんは、毎年桜の季節が訪れると「あと何回みることができるのか?」、猛暑日が続けば「あと何回経験できるのかな?」と、心境を明かします。

次いで樹木さんは、こう語りました。

たとえば、私なんかは癌になる前ってのは、『人間ってのはいつか死ぬわよね』って話をするけれど、いつでも死ぬってところにきちゃってるわけよね。その癌っていう病気になった時に。

だから、それ以来は朝、『なんだぁ。今日いい天気だな。あぁ今日生きてたんだ』って時はありますけどね。

樹木希林さん

写真は編集部スタッフ撮影(2017年5月)

「生きるのも日常、死んでいくのも日常」

死との向き合い方について、以前から考えを示していた樹木さんは、あらためて日常から“生”を実感すると明かします。

「今日こうやって2人の映画の宣伝(『家族はつらいよ2』)があるからと言われると、いつ今度会えるかわかんないから、行こうかなぁっていうのもあるわね」

最後は冗談をまじえ、いつもの樹木節で笑いを誘いました。

死はいつか来るものではなく…

樹木希林さん

写真は編集部スタッフ撮影(2017年5月)

また、『バイキング』(フジテレビ系、2017年5月17日放送)では、樹木さんの死生観を特集。ニュース週刊誌『AERA』(朝日新聞出版、 2017年5月15日号)のインタビューで語った発言を紹介し、出演者を驚かせました。

「死をどう思うか?」の質問には、

死んだことがないからわからないのよ。

さらに、

死はいつか来るものではなく いつでも来るものなの。

といった言葉を紹介。

死を意識した準備として、身の回りを身軽にするため、

女優だけど靴は5足しか持っていない。(雨用の長靴、山登り用も含めて)

化粧品もリップクリームだけ。

など無駄を省いたこだわりも明かされています。

写真は編集部スタッフ撮影(2017年5月)

手土産や取材の謝礼を拒否したエピソードが流れると、出演者の松嶋尚美さんが「FAXはウラ使って、オモテ使って、あまり字を書いてなければもう一回使う」と、樹木さんの無駄を嫌うこぼれ話を披露。

番組ではロック歌手で旦那である内田裕也さんとの関係についても触れ、

「あの男を支えてきた女ですよ。それを忘れちゃいけない」

と辻仁成さんが評すると、

「希林さんを知れば知るほど、希林さんがロックにみえる。めちゃくちゃすごい」

MCの坂上忍さんは感心しきった様子で、大女優に敬意を示しました。

樹木希林さん

写真は編集部スタッフ撮影(2017年5月)

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セネクト編集部

SENECT(セネクト)編集部。老後に向け、検討しておきたいテーマ、知ってると役立つ、知らないと損する制度などをご紹介します。

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