賀集利樹(かしゅうとしき)

コラム

賀集利樹、兄と語る死生観 「神道を学ぼうと思ったのは…」

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「この仕事をやっていると、親の死に目に会えないとは聞いていた」――。俳優の賀集利樹(かしゅうとしき)さんが、兄の賀集一弥(かしゅうかずや)さんと死生観をテーマに語りました。父の死、國學院大學への進学、賀集利樹さんの現在にも影響を与えるという主演作品『仮面ライダーアギト』まで、思いをめぐらせました。

賀集利樹(かしゅうとしき)さんと、兄の賀集一弥(かしゅうかずや)さん

写真:編集部スタッフ撮影

デビュー作と重なった父の死

若くして俳優の世界に飛び込んだ賀集利樹さんは、2001年にデビュー作となる『仮面ライダーアギト』(テレビ朝日)の主役を務めます。当時は21歳。

実は撮影中、父の死とタイミングが重なったそう。終活カウンセラー協会理事を務める兄の賀集一弥さんが、「終活フェスタ2017」(大田区産業プラザPiO)にて明かしました。

利樹さんは、デビュー当時の記憶を思い出すように、「この仕事をやっていると親の死に目に会えないとは聞いていた」「まさかデビュー作で父親が亡くなると思わなかった」とポツリ。

賀集利樹(かしゅうとしき)さん

写真:編集部スタッフ撮影

「父親の声を思い出せなかった」

精魂を傾けたデビュー作。「仮面ライダー終了後、ようやく父親が亡くなったという実感が湧いた」と振り返ります。

父親が夢に出てきたときに、父親の声を思い出すことができなかった。

本当かどうかわからないけど、一番最初に薄れる記憶は『声』というのを知ってから、父親の死を感じた。

距離も離れていたからか、若かったからか分からないけど、兄貴ほど父親に向き合ってはいなかった。

賀集利樹(かしゅうとしき)さんと、兄の賀集一弥(かしゅうかずや)さん

写真:編集部スタッフ撮影

後悔の念を漏らした利樹さん。2009年、國學院大學神道文化学部に進学した背景には、少なからず父の死が影響していると述懐します。

神道を専門的に学んで、死生観を学ぼうと思ったのは、父親の死があったからかもしれない。

また、兄の一弥さんは、終活カウンセラー協会理事に就任した動機について、明かします。

一弥さんは、弟の利樹さんが東京にいる間、父のお見舞いに行っており、「病室に行っても男2人になるとしゃべることがなくなって、明日またお見舞いに来るという日々が続き、気がついたら父親が最後の日を迎えていた」、「後悔をしたくない。させたくない。だから終活というものに携わっていると思う」

賀集一弥(かしゅうかずや)さん

写真:編集部スタッフ撮影

30歳で国学院大学へ 決断はアギトの影響も

「神と悪、生と死というテーマが物語の軸にもあったアギトという作品が、賀集利樹さんにどんな影響を与えたか?」

利樹さんは、ファンの男性から寄せられた質問に言葉を返します。

賀集利樹(かしゅうとしき)さん

写真:編集部スタッフ撮影

30歳で大学進学を決めたのは、(当時演じていた)津上翔一が持っていた気持ちや心などから確実に影響を受けていた。

国学院大学のキャンパス

写真:編集部スタッフ撮影

演じているときには考えていなかったが、歳を重ねるごとに、自分の居場所を見つけるということや、日本人とは何なのか、と考えるようになり、それは神というテーマを持っていたアギトの作品全体から影響を受けている。

30歳での大学進学。決心に至ったきっかけは、『仮面ライダーアギト』の作品性、また放映から16年以上経つ今でも根強いファンを持つ、津上翔一という温和でまっすぐな性格を持つキャラクターが根底にあるといいます。

賀集利樹(かしゅうとしき)さん

写真:編集部スタッフ撮影

終活は家族とのコミュニケーション

「父親のことに関して、兄の気持ちは聞いたことがなかったので、これからも話をしたい」

終盤、利樹さんは「率先して家族と話をして、より良い関係性を築いてほしい」と訪れた人々に向けてメッセージを残しました。

また、「終活は、何か準備することではなく、家族とコミュニケーションをすること」と常々セミナーなどで話しているという一弥さん。

「ゆっくり話す時間がなかったので、弟の気持ちを聞けてよかった」と弟・利樹さんとの本音トーク、兄弟対談を喜び、ラストは握手で締めくくられました。

賀集利樹(かしゅうとしき)さんと、兄の賀集一弥(かしゅうかずや)さん

写真:編集部スタッフ撮影

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セネクト編集部

SENECT(セネクト)編集部。老後に向け、検討しておきたいテーマ、知ってると役立つ、知らないと損する制度などをご紹介します。

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